SEO 2025年09月17日

YouTubeショート広告を始める 成果を出す運用戦略

MIP編集部

この記事を書いた人

株式会社MIPのマーケティング専門チームです。デジタルマーケティング業界で5年以上の実務経験を持つ専門家が、実践的で価値のある情報をお届けしています。SEO、広告運用、コンテンツマーケティングの分野で数多くの企業様の成果向上をサポートし、その知見を記事として発信しています。

マーケティング専門家 実務経験5年以上 コンサルティング実績多数

「YouTubeショートに動画を投稿しているけど、なかなか再生数が伸びない」「短い動画でどうやって商品をアピールすればいいの?」

YouTubeのショート動画(YouTube Shorts)は、TikTokやInstagramリールに並ぶ、今最も勢いのある動画プラットフォームです。そのYouTubeショートに広告を配信できるYouTubeショート広告は、多くのユーザーにリーチし、ブランドの認知度を高め、売上を拡大するための強力なツールとなり得ます。

しかし、わずか60秒という短い尺の中で、ユーザーの心をつかみ、クリックやコンバージョンへとつなげるには、独自のクリエイティブ戦略と運用ノウハウが必要です。

本記事では、YouTubeショート広告の基本から、成果を出すためのターゲティングやクリエイティブ戦略、そして具体的な運用方法まで、Webマーケターや経営者がすぐに活用できる実践的な情報を徹底的に解説します。


1. YouTubeショート広告とは?その特徴とメリット

YouTubeショート広告は、YouTubeのショートフィードに表示される、最長60秒の縦型動画広告です。ユーザーがショート動画をスワイプして次々に見る際に、自然な形で広告が挿入されます。

YouTubeショート広告の強み

  1. 圧倒的なリーチ力: YouTubeショートは、月間15億人以上のアクティブユーザーを抱える巨大なプラットフォームです。この膨大なユーザー層に、効率的にアプローチできます。
  2. 高い没入感: 全画面表示の縦型動画は、ユーザーの視覚を強く引きつけ、高い没入感を生み出します。広告が他のコンテンツに溶け込みやすいため、スキップされにくいというメリットもあります。
  3. 効率的なターゲティング: Google広告のターゲティング機能を活用することで、ユーザーの興味関心、年齢、性別、行動履歴などに基づいた精度の高い広告配信が可能です。

2. YouTubeショート広告の始め方:基本設定ガイド

YouTubeショート広告は、Google広告の管理画面から設定します。

Step 1: 広告アカウントの準備

  • Google広告アカウント: まだアカウントを持っていない場合は、Google広告の公式サイトから作成します。
  • YouTubeチャンネル: 広告に使う動画をアップロードするために、YouTubeチャンネルが必要です。動画広告は、非公開でアップロードしたものでも利用できます。

Step 2: 新しいキャンペーンを作成する

  1. Google広告の管理画面にログインし、**「キャンペーン」メニューから「+新しいキャンペーンを作成」**をクリックします。
  2. キャンペーンの目標を選択します。
    • 販売促進:ECサイトの売上を増やしたい場合
    • 見込み客の獲得:問い合わせや資料請求を増やしたい場合
    • ブランドの認知度とリーチ:多くのユーザーにブランドを知ってもらいたい場合
  3. キャンペーンタイプで**「動画」**を選択します。
  4. キャンペーンのサブタイプで**「動画アクションキャンペーン」または「効率的なリーチキャンペーン」**などを選択します。

Step 3: キャンペーン設定を行う

  • 予算: 1日あたりの予算またはキャンペーン全体の予算を設定します。
  • 入札戦略:
    • コンバージョン単価(CPA)の目標: 1件のコンバージョンをいくらで獲得したいか設定します。
    • コンバージョン値の目標: 1件のコンバージョンから得られる価値を最大化したい場合。
  • ネットワーク:
    • **「YouTube動画」**にチェックを入れます。
    • **「YouTubeパートナーの動画ウェブサイト、アプリ」**のチェックを外し、YouTube上のみに配信されるように設定します。

Step 4: 広告グループとターゲティングを設定する

  • オーディエンス:
    • リマーケティング: 自社サイトを訪問したユーザー、YouTubeチャンネルの動画を視聴したユーザーに広告を配信します。
    • カスタムオーディエンス: 特定のキーワードを検索したユーザーや、特定のアプリをインストールしたユーザーにリーチします。
    • 興味関心: ユーザーの興味関心(例: 美容、フィットネス、旅行など)に基づいてターゲティングします。
  • プレースメント(広告の表示場所):
    • **「YouTubeショートフィード」**にチェックを入れ、広告がショート動画として表示されるように設定します。

Step 5: 広告クリエイティブを作成する

  • 動画の選択: 広告に使う動画をYouTubeから選択するか、新しくアップロードします。
  • 動画のフォーマット:
    • **縦型(9:16)または正方形(1:1)**の動画が必須です。
    • 長さは60秒以内に収めるのが一般的です。

3. YouTubeショート広告で成果を出すクリエイティブ戦略

YouTubeショート広告の成否は、何よりもクリエイティブ(動画の内容)にかかっています。

戦略1: 冒頭数秒でユーザーの心をつかむ

ユーザーは、広告の冒頭数秒で「見るか、スキップするか」を判断します。

  • 実践的なテクニック:
    • 「何これ?」と思わせる仕掛け: 冒頭にインパクトのある映像や音を入れる。
    • ユーザーの悩みを提起: 「〇〇に困っていませんか?」といった問いかけから始める。
    • 結論から話す: 「〇〇を解決するたった一つの方法」のように、結論を先に述べて興味を引く。

戦略2: ユーザーの「自分ごと」にする

広告が自分に関係ないと判断されたら、すぐにスキップされてしまいます。

  • 実践的なテクニック:
    • ターゲットに合わせた演出: ターゲット層と同じような人物を登場させたり、共感を呼ぶシチュエーションを描写したりする。
    • ナレーションやテロップの活用: ユーザーが動画をミュートで見ていても内容が理解できるように、テロップ(字幕)を必ず入れましょう。

戦略3: CTA(行動喚起)を明確にする

ユーザーに何をしてほしいのかを明確に伝えなければ、コンバージョンにはつながりません。

  • 実践的なテクニック:
    • CTAを動画の最後に集中させる: 動画の最後に、**「今すぐチェック」「無料で試す」「もっと詳しく見る」**といった明確なCTAを入れましょう。
    • 特典を提示する: 「期間限定で〇〇プレゼント」といった特典を提示することで、ユーザーのアクションを後押しできます。

4. YouTubeショート広告の活用事例

BtoC企業の活用事例:認知度向上とECサイトの売上拡大

あるアパレルブランドは、新商品の認知拡大とECサイトの売上向上を目的にYouTubeショート広告を配信しました。

  • クリエイティブ:
    • 動画形式: 縦型で、ファッションモデルが新商品を着用して様々なポーズをとる動画。
    • 音楽: 流行りの音楽や、ブランドイメージに合ったBGMを使用。
    • テロップ: 「この夏のマストアイテム」「今なら限定価格」といったシンプルなメッセージを入れる。
  • ターゲティング:
    • 過去にブランドサイトを訪問したユーザーへのリマーケティング。
    • ファッションや美容に興味を持つユーザーへのターゲティング。
  • 結果:
    • 多くのユーザーに広告が届き、新商品の認知度が大幅に向上。
    • 広告からのECサイトへの流入が増え、コンバージョン率も高く維持できました。

BtoB企業の活用事例:リード獲得

あるSaaS企業は、無料トライアルの申し込み数を増やすためにYouTubeショート広告を導入しました。

  • クリエイティブ:
    • 動画形式: サービスのUI(ユーザーインターフェース)をシンプルに紹介し、そのサービスの利用によって顧客の課題が解決される様子をアニメーションで表現。
    • ナレーション: 「〇〇(顧客の悩み)を自動で解決しませんか?」といった、問いかけから始めるナレーションを使用。
  • ターゲティング:
    • カスタムオーディエンス: 自社サイトのブログで、関連キーワードの記事を読んだユーザーのリストを作成し、広告を配信。
  • 結果:
    • 興味関心の高いユーザー層に絞って広告を配信できたため、コンバージョン単価(CPA)を低く抑えつつ、質の高いリードを効率的に獲得できました。

5. YouTubeショート広告運用のヒントと注意点

1. 動画の尺は短く

YouTubeショートの動画は最長60秒ですが、ユーザーは動画を素早くスワイプするため、15秒以内にまとめるのが理想的です。特に最初の5秒が最も重要です。

2. ABテストを繰り返す

動画の冒頭の数秒、CTAの文言、BGM、テロップの色など、様々な要素をA/Bテストで検証しましょう。これにより、データに基づいた最適なクリエイティブを見つけ出せます。

3. YouTubeアナリティクスを活用する

YouTubeアナリティクスで、広告動画の視聴維持率や、視聴者の属性を分析しましょう。これにより、どの部分でユーザーが離脱しているか、どのようなクリエイティブが響くかを把握できます。

4. コンバージョン計測を正しく設定する

広告の効果を正しく測るためには、Google広告とGA4(Googleアナリティクス4)を連携させ、コンバージョンイベントを正確に計測することが不可欠です。


新しいユーザーとの出会いをデザインする

YouTubeショート広告は、単なる広告配信の場ではありません。それは、短い動画を通じて、新しいユーザーとの出会いをデザインし、ブランドの魅力を伝えるための強力なツールです。

「どのような動画を作ればいいかわからない」「広告運用に手が回らない」といったお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。株式会社MIPは、YouTubeショート広告の戦略立案から、動画クリエイティブ制作、そして運用・分析まで、お客様のビジネス目標に合わせた包括的なサポートを提供します。

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