リスティング広告を運用していて、「クリックはあるのにコンバージョンが増えない」という悩みは非常に多いです。広告費だけが消化されていく状態は、経営者にとっても運用担当者にとっても大きなストレスです。
この記事では、コンバージョンが増えない原因を特定し、すぐに実行できる改善策を8つ紹介します。
コンバージョンが増えない3つの根本原因
原因1: 広告とLPのメッセージにズレがある
広告文で「無料相談」を訴求しているのに、LPを開くと料金プランが前面に出ている——こうしたメッセージのズレは、ユーザーの離脱を招きます。広告文とLP見出しの一致率を確認しましょう。
原因2: ターゲティングが広すぎる
「多くの人に見てもらいたい」という思いからキーワードを広げすぎると、購買意欲の低いユーザーからのクリックが増え、CVRが下がります。
原因3: コンバージョン計測が正しくない
意外と多いのが、コンバージョンタグの設定ミスです。サンクスページのURLが変わった、GTMの設定が壊れたなど、計測の問題でCVが0に見えているケースもあります。
今すぐ試せる改善策8選
改善策1: 検索クエリレポートを精査する
過去30日間の検索クエリを確認し、以下の視点で整理します。
- CVが付いているクエリ:完全一致で追加し、入札を強化
- クリックが多いがCVがないクエリ:除外キーワードに追加
- 表示回数が多いがCTRが低いクエリ:広告文の見直し
改善策2: 広告文にCVポイントを明記する
「
あわせて読みたい
お問い合わせはこちら」ではなく、「最短30秒で無料見積もり」「資料は3ページで2分で読める」など、ユーザーのアクションハードルを下げる表現を使いましょう。
改善策3: LPのファーストビューを改善する
ユーザーの約70%はファーストビュー(スクロールせず見える範囲)で離脱判断をします。以下の要素がファーストビューに含まれているか確認してください。
- ユーザーの課題を端的に言い当てるキャッチコピー
- 信頼材料(実績数・受賞歴・メディア掲載)
- CTAボタン(フォームまたは電話番号)
改善策4: フォームの項目数を減らす
フォームの入力項目が多いほどCVRは下がります。目安として、BtoBの資料請求なら5項目以下(会社名・氏名・メール・電話・課題選択)が理想です。
改善策5: モバイル体験を最適化する
現在、リスティング広告のクリックの60〜70%はモバイルからです。LPのモバイル表示速度を確認し、3秒以内に表示されるよう改善しましょう。Googleの「PageSpeed Insights」で簡単にチェックできます。
改善策6: リマーケティングを追加する
初回訪問でコンバージョンするユーザーは全体の3〜5%程度です。一度訪問したユーザーにリマーケティング広告を配信することで、CV数を20〜40%増加させた事例は少なくありません。
改善策7・8: 入札戦略とKW構成の見直し
改善策7: 入札戦略を見直す
「コンバージョン数の最大化」を使っていてCVが増えない場合は、目標CPAを設定して「目標CPA」入札に切り替えることで安定する場合があります。ただし、過去30日間でCV数が30件以上あることが前提です。
改善策8: マッチタイプを見直す
部分一致中心の運用では、意図しないクエリに広告が出やすくなります。CVが付いているキーワードをフレーズ一致や完全一致に切り替え、予算を集中させましょう。
改善の優先順位の付け方
インパクト × 工数マトリクスで判断する
8つの改善策すべてを同時に実行するのは現実的ではありません。以下のマトリクスで優先順位を付けましょう。
| 工数小(1日以内) | 工数大(1週間以上) | |
|---|---|---|
| インパクト大 | 検索クエリ精査・除外KW追加 | LP全面リニューアル |
| インパクト小 | 広告文の微修正 | リマーケティング設計 |
「インパクト大 × 工数小」のセルから着手するのが鉄則です。
【実践事例】MIPのCV改善支援の成果
人材紹介会社のコンバージョン改善事例
MIPが支援した人材紹介会社のリスティング広告改善事例をご紹介します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 業種 | 人材紹介(IT/Webエンジニア特化) |
| 課題 | 月間CV数12件で頭打ち、CPA 35,000円 |
| 施策 | 検索クエリ精査+LP改善(フォーム項目7→4に削減)+リマーケティング追加 |
| 成果(2ヶ月後) | 月間CV数 12件→28件(2.3倍)、CPA 35,000円→18,500円(47%改善) |
特にフォーム項目の削減だけでCVRが1.8倍になりました。ユーザーが「面倒だ」と感じるハードルを1つ取り除くだけで、成果は大きく変わります。
まとめ
リスティング広告のコンバージョンが増えない場合、原因は「広告側」「LP側」「計測側」のいずれかにあります。まずは検索クエリの精査とフォーム改善など、工数が少なくインパクトの大きい施策から着手してください。
重要なのは、1つずつ施策を試し、効果を測定し、次の改善につなげるPDCAサイクルです。一気にすべてを変えるのではなく、着実に積み上げていくことが、コンバージョン増加の最短ルートです。