SEO 2025年07月12日

メタディスクリプションとは?SEOに効果ないは嘘!クリック率を上げる書き方の鉄則

MIP編集部

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株式会社MIPのマーケティング専門チームです。デジタルマーケティング業界で5年以上の実務経験を持つ専門家が、実践的で価値のある情報をお届けしています。SEO、広告運用、コンテンツマーケティングの分野で数多くの企業様の成果向上をサポートし、その知見を記事として発信しています。

マーケティング専門家 実務経験5年以上 コンサルティング実績多数

「タイトルタグはしっかり考えた。でも、その下に表示される文章は、何となく書いている…」 「メタディスクリプションって、そもそもSEOに効果あるの?と疑問に思っている」

多くのWebサイト運営者が、タイトルタグの重要性は認識しつつも、その“相棒”である**「メタディスクリプション」**の力を最大限に引き出せていないのが現状です。

「メタディスクリプションは、検索順位には影響しない」という話を聞いたことがあるかもしれません。それは半分正しく、半分は大きな誤解です。

この記事では、メタディスクリプションが持つ**「検索順位のためではない、しかしSEOにおいて極めて重要な役割」**を解き明かし、あなたのサイトへのクリックを劇的に増やすための、具体的な書き方の鉄則を徹底的に解説します。

メタディスクリプションとは? – 検索結果の“広告文”

メタディスクリプションmeta description)とは、そのWebページの「概要」を検索エンジンに伝えるためのHTMLタグです。

このタグに設定されたテキストは、Googleの検索結果ページで、**タイトルタグの下に表示される説明文(スニペット)**として利用されることが多くあります。


もしタイトルタグが「本の題名」だとしたら、メタディスクリプションは**「本の帯に書かれたキャッチコピー」「映画の予告編」**です。タイトルで興味を持ったユーザーに対して、「このページには、こんなに素晴らしい内容が書かれていますよ。だから、クリックすべきです!」と、最後の一押しをするための、約120文字の広告文なのです。

メタディスクリプションの“本当の”SEO的価値

ここで、最も重要なポイントを解説します。それは、メタディスクリプションがSEOに与える影響の本質です。

結論:直接的なランキング要因ではない

まず明確にしておきたいのは、Googleの公式見解として、メタディスクリプションに書かれたキーワードや文章が、検索順位を直接決定する要因になることはない、という事実です。

Google 検索セントラルでの言及

“Google がランキングを決定する際に、キーワード meta タグや説明 meta タグを使用することはまったくありません。(中略)説明 meta タグは、Google がスニペットとして使用することがあるため、重要です。”

引用元URL:Google 検索セントラル ブログ – Google はウェブランキングにキーワード メタタグを使用しません(※この記事ではKeywordsタグと合わせて言及されています)

つまり、ディスクリプションに対策キーワードをたくさん詰め込んでも、それ自体で順位が上がることはありません。

真価:クリック率(CTR)を劇的に向上させることにある

「では、やはり意味がないのでは?」と思うのは早計です。メタディスクリプションの真の価値は、検索結果におけるクリック率(CTR)を最大化させる点にあります。

考えてみてください。同じ検索結果画面に並ぶ競合サイトの中から、ユーザーはどのページをクリックするかを数秒で判断します。その判断基準は、タイトルだけでなく、「その下に何が書かれているか」に大きく左右されます。

  1. 魅力的なディスクリプションが、ユーザーのクリックを誘う
  2. クリック率(CTR)が向上する
  3. CTRの高さは「ユーザーに支持されている」という強力なシグナルとなり、間接的にGoogleの評価を高める可能性がある
  4. たとえ順位が変わらなくても、CTRが2倍になれば、サイトへのアクセス数は2倍になる

つまり、メタディスクリプションとは、**今ある順位の価値を2倍にも3倍にも高めることができる、費用対効果の極めて高い“Web広告”**なのです。

クリック率を爆増させる!メタディスクリプション書き方5つの鉄則

ユーザーの指を思わず動かしてしまう、魅力的なメタディスクリプションを書くための5つのルールをご紹介します。

鉄則1:文字数は「PC120文字、スマホ50文字」を意識する

表示される文字数には限りがあり、長すぎると途中で省略されてしまいます。デバイスによって差はありますが、PCでは約120文字、スマートフォンでは約50〜70文字が目安です。特にモバイルでの閲覧が主流の現在、最も伝えたいメッセージは最初の50文字以内に凝縮することを強く意識しましょう。

鉄則2:対策キーワードを“自然に”含める

ランキング要因ではないものの、対策キーワードは必ず含めるべきです。なぜなら、ユーザーが検索した語句と一致する部分が、検索結果で太字(ボールド)で表示されるからです。これにより、視覚的に目立ち、「このページには自分の探している情報がある」という強い安心感をユーザーに与えることができます。

鉄則3:単なる要約ではなく、“読むメリット”を提示する

「この記事は〜について書いています」という単なる要約では、ユーザーの心は動きません。「この記事を読めば、あなたの〇〇という悩みが解決します」「〇〇を実現するための具体的な3つのステップが分かります」というように、**ユーザーが得られる利益(ベネフィット)**を明確に約束しましょう。

鉄則4:「続きはWebで」を誘う、好奇心を刺激する言葉を入れる

全文を読ませるのではなく、クリックして続きを読むための「きっかけ」を作ることが重要です。「その驚きの理由とは?」「意外な解決策を公開」「答えはこの記事の中に」といった、好奇心をくすぐる言葉で締めくくることで、クリックへの最後の一押しができます。

鉄則5:すべてのページで「固有の文章」を作成する

タイトルタグと同様に、メタディスクリプションもページごとにユニークなものを設定するのが鉄則です。全ページ共通のディスクリプションは、各ページの魅力を伝えきれない、非常にもったいない状態です。手間を惜しまず、そのページの“広告文”を個別に作成しましょう。


なぜGoogleはメタディスクリプションを「書き換える」のか?

設定したはずのメタディスクリプションが、検索結果で全く違う文章に書き換えられていることがあります。これはGoogleの仕様であり、失敗ではありません。

Googleの最優先事項は、ユーザーの検索意図に完璧にマッチする情報を提供することです。そのため、あなたが設定した一般的なディスクリプションよりも、ユーザーが使った特定の(より詳細な)検索キーワードに対して、ページ本文中の一部を抜粋した方が適切だと判断した場合、Googleは自動的にスニペットを生成し直します。

これは、むしろGoogleがあなたのページの文脈を深く理解し、ユーザーのために最適化してくれている、とポジティブに捉えることもできます。

書き換えへの対策としては、**「ページのテーマ全体を的確に要約し、ユーザーの主な検索意図に答える、質の高いメタディスクリプションを作成しておくこと」**に尽きます。そうすることで、主要なキーワードで検索された際には、意図したディスクリプションが表示される可能性を最大限に高めることができるのです。

まとめ:メタディスクリプションは、クリックを勝ち取るための“口説き文句”

メタディスクリプションは、SEOの順位を直接動かす魔法の杖ではありません。しかし、それは**検索結果という名の戦場で、競合からクリックを勝ち取るための、最も強力な“口説き文句”**です。

そのわずか120文字のスペースを、単なる作業として埋めるのか、それとも戦略的な広告スペースとして活用するのか。その意識の差が、サイト全体のトラフィック、ひいてはビジネスの成果に大きな違いを生み出します。

タイトルでユーザーの足を止め、メタディスクリプションでその手を動かす。この連携を意識して、ぜひディスクリプションの見直しに着手してみてください。


ユーザー心理を深く理解し、クリックを誘発する魅力的なコピーライティングには、経験とノウハウが必要です。自社サイトのクリック率を改善し、SEOパフォーマンスを最大化したいとお考えでしたら、私たち株式会社MIPにぜひご相談ください。

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