Webサイトを運営する上で、「メタタグ」という言葉を耳にしたことがあるでしょう。メタタグは、ユーザーの目には見えない部分ですが、検索エンジンのクローラーにWebサイトの内容を伝えるための重要な要素です。
しかし、「なんとなく設定している」「そもそもメタタグが何のためにあるのかよく分からない」と悩んでいませんか?
本記事では、メタタグの基本から、SEOに与える影響、そしてあなたのWebサイトの評価を劇的に高めるための正しい設定方法までを、初心者にも分かりやすく徹底的に解説しますします。
この記事を読めば、メタタグの持つ本当の力を理解し、検索結果でのクリック率(CTR)向上と、サイト評価の底上げを実現できるようになるはずです。
メタタグとは?なぜSEOに重要なのか
メタタグとは「Webサイトの情報を伝えるためのタグ」
メタタグとは、HTMLファイルの<head>
セクション内に記述されるタグの一種で、Webサイトの「メタ情報(付加情報)」を定義するものです。
メタタグは、ウェブブラウザや検索エンジンのクローラーに対して、そのページがどのような内容なのか、どのようなキーワードに関連しているのかといった重要な情報を伝えます。ユーザーが直接目にすることはありませんが、検索結果画面に表示される情報に影響を与えるため、SEOにおいて非常に重要な役割を担います。
メタタグがSEOに重要な3つの理由
メタタグは、以下の3つの点でWebサイトのSEOに絶大な効果を発揮します。
1. クリック率(CTR)を向上させる
メタタグの中でも特に重要なのが、「タイトルタグ」と「メタディスクリプション」です。これらのタグに設定された内容は、多くの場合、検索結果画面に表示されます。
- タイトルタグ: 検索結果のタイトルとして表示される。
- メタディスクリプション: タイトルの下に表示される短い説明文。
ユーザーは、これらの情報を見て、**「このページは自分の求めている情報があるか?」**を判断します。魅力的で分かりやすいタイトルと説明文は、ユーザーの興味を引き、検索順位が同じでもクリック率(CTR)を大幅に向上させます。
2. 検索エンジンにコンテンツを正しく理解させる
メタタグは、クローラーがあなたのサイトをより深く、正確に理解する手助けとなります。例えば、あなたのWebサイトのタイトルタグに「SEO対策とは」というキーワードを適切に含めることで、検索エンジンはそのページがSEO対策に関するものであることを確実に認識します。
これにより、検索エンジンは、あなたのコンテンツをより適切に評価し、関連性の高い検索クエリ(検索キーワード)で上位表示されやすくなります。
3. サイトの利便性を高める
一部のメタタグは、ページの表示方法や動作をコントロールします。例えば、「ビューポート」設定は、スマートフォンやタブレットなど、様々なデバイスでページが最適に表示されるようにするために不可欠なタグです。
モバイルフレンドリーなサイトは、Googleから高く評価されるため、間接的にSEO効果に貢献します。
主要なメタタグの種類と正しい設定方法
メタタグには多くの種類がありますが、ここではSEOに直接的・間接的に影響を与える主要なタグに絞って、その役割と正しい設定方法を解説します。
1. タイトルタグ(<title>
)
役割: ページのタイトルを定義します。検索結果のタイトルとして最も重要な要素です。
- 設定方法:HTML
<head> <title>記事のタイトル | サイト名</title> </head>
- 設定のポイント:
- キーワードを含める: 検索順位を上げたいキーワードを必ず含めます。キーワードはタイトルの前半に配置するほど効果的です。
- 文字数: Googleの検索結果で表示される文字数には限りがあります(PCで約30文字、スマホで約35文字)。長すぎると途中で切れてしまうため、30文字程度を目安に簡潔にまとめましょう。
- クリックしたくなる言葉: ティング効果を高めるために、「完全ガイド」「決定版」「初心者向け」といった、ユーザーの興味を引く言葉を入れましょう。
2. メタディスクリプション(meta description
)
役割: ページの概要を定義します。検索結果画面のタイトル下に表示される説明文として使われることが多いです。
- 設定方法:HTML
<head> <meta name="description" content="このページは、〇〇について解説しています。〇〇の知識を学びたい方は必見です。"> </head>
- 設定のポイント:
- キーワードを含める: タイトル同様、キーワードを自然に含めます。
- 文字数: Googleの検索結果で表示される文字数には限りがあります(PCで約120文字、スマホで約50文字)。100文字程度を目安に、ページの魅力を伝えましょう。
- ページの内容を要約: ページの内容を正確に、かつ魅力的に要約することで、ユーザーのクリックを促します。
3. メタキーワード(meta keywords
)
役割: ページのキーワードを定義します。
- 設定方法:HTML
<head> <meta name="keywords" content="キーワード1, キーワード2, キーワード3"> </head>
- 設定のポイント:
- 現在はほぼ無意味: Googleは、このメタタグをランキング要因として見ていないことを公式に発表しています。キーワードを過剰に詰め込む行為(キーワードスタッフィング)は、スパムと見なされる可能性があるため、無理に設定する必要はありません。
4. メタロボット(meta robots
)
役割: 検索エンジンのクローラーに、ページのインデックス方法を指示します。
- 設定方法:HTML
<head> <meta name="robots" content="noindex, follow"> </head>
- 設定のポイント:
- noindex: 「このページを検索エンジンのインデックスに登録しないでください」という指示。検索結果に表示させたくないページ(サンクスページ、会員登録ページなど)に設定します。
- nofollow: 「このページに貼られているリンクをたどらないでください」という指示。
- follow: 「このページに貼られているリンクをたどってください」という指示。基本的には
noindex
と組み合わせるため、通常は明示的に記述しなくてもfollowと認識されます。
5. ビューポート(viewport
)
役割: ページの表示領域を定義し、スマートフォンやタブレットでの表示を最適化します。
- 設定方法:HTML
<head> <meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0"> </head>
- 設定のポイント:
- モバイルフレンドリー: この設定は、モバイルフレンドリーなサイトにするために不可欠です。Googleはモバイルフレンドリーなサイトを高く評価するため、必ず設定しましょう。
ページごとのメタタグ設定の具体例
【ブログ記事】
HTML
<head>
<title>SEO対策とは?初心者でもわかる基本の解説|株式会社MIP</title>
<meta name="description" content="SEO対策とは何か、初心者にもわかりやすく解説。今日から始めるべき基本施策と、サイトの成長に不可欠なSEOの考え方を学びましょう。">
<meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0">
</head>
ポイント: 記事のタイトルと要約を明確にし、キーワードを含めることで、検索エンジンにもユーザーにも記事の内容を正確に伝えています。
【ECサイトの商品ページ】
HTML
<head>
<title>高性能ワイヤレスイヤホン - 製品名 | オンラインストア</title>
<meta name="description" content="【公式】高性能ワイヤレスイヤホン。ノイズキャンセリング機能搭載で、クリアな音質を実現。今なら送料無料でお届けします。">
<meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0">
</head>
ポイント: 商品名、特徴、そして「送料無料」といったユーザーの購買意欲を刺激する情報を盛り込んでいます。
まとめ:メタタグは「見えない看板」
メタタグは、ユーザーの目には見えない部分ですが、検索エンジンの評価を根本から変える力を持っています。
それは、Webサイトの**「見えない看板」**です。
今回ご紹介した主要なメタタグと正しい設定方法を参考に、あなたのWebサイトの評価を劇的に高め、ビジネスの成長を加速させましょう。
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