SNS広告の運用を代理店に依頼したいけれど、費用感がわからない——これは多くの企業が抱える悩みです。SNS広告は媒体ごとに特性が異なり、運用代行の費用も媒体によって変わります。
この記事では、Meta広告(Facebook・Instagram)、LINE広告、TikTok広告の3媒体について、運用代行の費用相場を詳しく比較します。
SNS広告運用代行の基本的な料金構造
費用の3要素
SNS広告の運用代行費用は、主に以下の3つで構成されます。
- 広告費:Meta・LINE・TikTok等の媒体に支払う費用
- 運用手数料:代理店に支払う運用管理費用
- クリエイティブ制作費:バナーや動画の制作費用
運用手数料の一般的な相場
| 料金体系 | 相場 | 備考 |
|---|---|---|
| 広告費連動型 | 広告費の20〜30% | SNS広告は検索広告より高い傾向 |
| 固定報酬型 | 月額10〜50万円 | クリエイティブ制作費込みの場合あり |
| 最低手数料 | 月額5〜10万円 | 少額運用の場合に適用 |
SNS広告の運用手数料は、リスティング広告よりやや高めに設定されるケースが多いです。理由は、クリエイティブの制作・管理工数が大きいためです。
Meta広告(Facebook・Instagram広告)の費用相場
広告費の目安
Meta広告は中小企業のSNS広告として最も利用されている媒体です。
| 項目 | 相場 |
|---|---|
| 最低出稿額 | 月5万円〜(日予算1,500円〜) |
| 推奨広告費 | 月15〜50万円(中小企業の場合) |
| 平均CPC | 80〜200円(業種による) |
| 平均CPM | 500〜1,500円 |
運用代行の費用例
月額広告費30万円でMeta広告の運用代行を依頼した場合の総費用イメージです。
- 広告費:300,000円
- 運用手数料(20%):60,000円
- バナー制作費(月4本):20,000〜40,000円
- 合計:約380,000〜400,000円/月
LINE広告の費用相場
LINE広告の特徴と費用感
LINE広告は日本国内のリーチ力が圧倒的です。月間アクティブユーザー9,700万人(2024年時点)にアプローチできます。
| 項目 | 相場 |
|---|---|
| 最低出稿額 | 規定なし(実質月3万円〜) |
| 推奨広告費 | 月20〜80万円 |
| 平均CPC | 40〜150円 |
| 平均CPM | 400〜1,200円 |
LINE広告特有の追加費用
LINE広告では、友だち追加広告(CPF課金)を利用するケースも多いです。友だち1人あたりの獲得単価は150〜400円が相場です。LINE公式アカウントの月額費用(フリープラン無料、スタンダードプラン月16,500円)も考慮に入れましょう。
TikTok広告の費用相場
TikTok広告の特徴と費用感
TikTok広告は比較的新しい媒体のため、CPCが他媒体よりも安い傾向にあります。ただし、動画クリエイティブが必須のため制作費がかかります。
| 項目 | 相場 |
|---|---|
| 最低出稿額 | 日予算5,000円〜(キャンペーン単位) |
| 推奨広告費 | 月20〜100万円 |
| 平均CPC | 30〜100円 |
| 平均CPM | 300〜800円 |
動画制作費用が鍵
TikTok広告では短尺動画(15〜30秒)が基本です。動画制作費の相場は以下の通りです。
- テンプレート動画:1本 5,000〜15,000円
- 撮影込みの動画:1本 30,000〜100,000円
- 本格的な動画制作:1本 100,000〜300,000円
TikTokはクリエイティブの消耗が早く、月に4〜8本の新規動画が必要になるため、制作費が膨らみやすいです。
3媒体の費用比較まとめ
月額広告費30万円の場合の総費用比較
| 項目 | Meta広告 | LINE広告 | TikTok広告 |
|---|---|---|---|
| 広告費 | 30万円 | 30万円 | 30万円 |
| 運用手数料(20%) | 6万円 | 6万円 | 6万円 |
| クリエイティブ制作費/月 | 2〜4万円 | 2〜4万円 | 5〜15万円 |
| 合計/月 | 38〜40万円 | 38〜40万円 | 41〜51万円 |
TikTok広告は動画制作費がかかる分、総コストが高くなります。ただし、CPCの安さとリーチの広さで費用対効果が高い場合もあります。
【実践事例】MIPのSNS広告運用支援の成果
美容サロンのMeta広告+LINE広告併用事例
MIPが支援した美容サロンチェーン(都内5店舗)の事例です。Meta広告とLINE広告を組み合わせた集客戦略で成果を上げました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 業種 | 美容サロン(ヘアサロン・都内5店舗) |
| 月額広告費 | Meta広告 25万円+LINE広告 15万円=計40万円 |
| 課題 | ホットペッパー依存から脱却し自社集客を強化したい |
| 施策 | Meta広告で新規認知→LINE友だち追加→クーポン配信で来店 |
| 成果(4ヶ月後) | LINE友だち月間+850人、LINE経由の来店予約 月62件、CPA 6,450円 |
Meta広告で興味関心ターゲティングにより見込み客を獲得し、LINE公式アカウントで来店まで育成する導線設計が奏功しました。
代理店選びのポイント
SNS広告代理店特有のチェックポイント
SNS広告の代理店を選ぶ際は、検索広告とは異なる観点も必要です。
- クリエイティブの制作体制:社内にデザイナーがいるか、外注か
- 各媒体の認定パートナーか:Meta Business Partner、LINE Biz Partner等
- A/Bテストの実施頻度:クリエイティブのPDCAをどの程度回すか
- 動画制作の対応範囲:TikTok広告を視野に入れるなら必須
まとめ
SNS広告の運用代行費用は、媒体によって大きく異なります。Meta広告は実績が豊富で安定感があり、LINE広告は国内リーチに強く、TikTok広告はCPCの安さが魅力です。
まずは自社の目的(認知拡大、リード獲得、EC売上など)を明確にし、それに合った媒体と代理店を選びましょう。迷った場合は、Meta広告から始めるのが最もリスクが低い選択肢です。