広告運用 2026年03月07日

Web広告の予算はどう決める?中小企業が月10万円から成果を出す方法

MIP編集部

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株式会社MIPのマーケティング専門チームです。デジタルマーケティング業界で5年以上の実務経験を持つ専門家が、実践的で価値のある情報をお届けしています。SEO、広告運用、コンテンツマーケティングの分野で数多くの企業様の成果向上をサポートし、その知見を記事として発信しています。

マーケティング専門家 実務経験5年以上 コンサルティング実績多数

「Web広告を始めたいけれど、いくら予算をかければいいのかわからない」——中小企業のマーケティング担当者にとって、予算設定は最初の大きなハードルです。

この記事では、Web広告の予算の決め方を4つのアプローチで紹介し、月10万円の少額からでも成果を出すための具体的な方法を解説します。

Web広告の予算を決める4つのアプローチ

アプローチ1: 目標CPA × 目標CV数から算出する

最も論理的な方法です。まず「1件あたりの問い合わせ(CV)にいくらまで払えるか」を決め、そこから逆算します。

計算式は以下の通りです。

月間広告予算 = 目標CPA × 目標CV数

たとえば、1件の問い合わせあたり1万円まで許容でき、月10件の問い合わせが欲しい場合、月額予算は10万円になります。

アプローチ2: 売上の一定割合を充てる

業種によって異なりますが、一般的な広告費の目安は以下の通りです。

業種 売上に対する広告費比率
EC(物販) 5〜15%
BtoBサービス 3〜8%
飲食・サービス業 3〜10%
不動産 1〜5%
教育・スクール 5〜15%

月商500万円のBtoBサービス企業なら、広告費は月15〜40万円が目安です。

アプローチ3: LTV(顧客生涯価値)から逆算する

リピート購入やサブスクリプション型のビジネスでは、初回のCPAが高くてもLTVで回収できる場合があります。

計算式は以下の通りです。

許容CPA = LTV × 粗利率 × 広告投資回収比率

たとえば、LTVが10万円、粗利率が60%、広告に粗利の30%を投資できるとすると、許容CPAは10万円 × 60% × 30% = 18,000円となります。

アプローチ4: テストマーケティングとして始める

データがない段階では、まず3ヶ月間のテスト予算を確保してデータを集め、その結果から本格的な予算を決める方法もあります。テスト予算の目安は月10〜30万円です。

月10万円で成果を出す具体的な戦略

媒体を1つに絞る

月10万円をGoogle広告・Facebook広告・LINE広告に分散させると、各媒体3〜4万円ずつとなり、どの媒体でもデータが集まりません。まずは1媒体に集中しましょう。

ビジネスタイプ 優先すべき媒体 理由
BtoB(サービス) Google検索広告 検索意図が明確で即効性が高い
BtoC(EC) Meta広告 ビジュアル訴求で認知→購入を狙える
店舗集客 Google検索広告 or LINE広告 エリアターゲティングが有効

キーワードは5〜10個に厳選する

検索広告の場合、コンバージョンに近いキーワードを5〜10個に絞り込みます。具体的には以下のような購買意欲の高いキーワードです。

  • 「○○ 見積もり」「○○ 依頼」(購入直前系)
  • 「○○ 比較」「○○ おすすめ」(比較検討系)
  • 「地域名 ○○」(エリア限定系)

LPを1ページ作り込む

広告のリンク先をトップページにする企業が多いですが、少額運用ではコンバージョン特化のLP(ランディングページ)を1ページ用意する方が効果的です。LP制作の費用は10〜30万円が相場ですが、長期的な費用対効果を考えれば投資する価値があります。

予算別の成果シミュレーション

BtoBサービスの場合(CPC 300円、CVR 2%想定)

月額予算 月間クリック数 月間CV数 CPA
10万円 333回 6.7件 15,000円
20万円 667回 13.3件 15,000円
50万円 1,667回 33.3件 15,000円
100万円 3,333回 66.7件 15,000円

あくまでシミュレーションですが、月10万円でも月6〜7件の問い合わせが見込めます。BtoBの場合、1件の問い合わせから数十万〜数百万円の受注につながることもあるため、十分にROIが合う可能性があります。

【実践事例】MIPの少額予算からの広告運用支援

MIP式・広告予算設計フレームワーク

MIPがクライアントの広告予算を設計する際に使用しているフレームワークをご紹介します。

ステップ 内容 算出例
1. ゴール設定 月間目標CV数を決定 月10件
2. 許容CPA算出 LTV × 粗利率 × 投資比率 15,000円
3. 必要予算算出 目標CV数 × 許容CPA 150,000円/月
4. テスト期間設定 3ヶ月のテスト予算確保 450,000円
5. 媒体選定 ビジネス特性に最適な媒体を選択 Google検索広告

ITコンサルティング会社の月10万円スタート事例

項目 内容
業種 ITコンサルティング(従業員12名)
初期予算 月10万円(Google検索広告のみ)
課題 Web経由の問い合わせがゼロ、紹介のみで新規獲得
施策 「IT顧問 中小企業」等のニッチKWに集中+簡易LP制作
3ヶ月後 月間CV 5件、CPA 20,000円
6ヶ月後 予算を月30万円に増額、月間CV 14件、CPA 21,400円

小さく始めてデータを蓄積し、成果が確認できてから予算を増やすアプローチで、リスクを最小限に抑えました。

予算を無駄にしないための3つの原則

原則1: 計測環境を整えてから出稿する

コンバージョン計測が正確に設定されていない状態で広告を出すのは、目隠しでダーツを投げるようなものです。GA4とGoogle広告のコンバージョン連携を必ず完了させてから出稿しましょう。

原則2: 最初の1ヶ月は「学習期間」と割り切る

初月は十分なデータが集まっていないため、成果が安定しません。最初の1ヶ月は学習期間と割り切り、データを蓄積することに集中しましょう。1ヶ月目で「成果が出ない」と判断して止めてしまうのは早計です。

原則3: 月次ではなく週次で振り返る

月末にレポートを見て「今月はダメだった」では遅すぎます。週次で数値を確認し、問題があれば即座に対応することで、限られた予算を最大限活かせます。

まとめ

Web広告の予算は「目標CPA × 目標CV数」で逆算するのが最も合理的です。データがない段階では、月10万円程度をテスト予算として3ヶ月間投資し、その結果をもとに本格的な予算を決めましょう。

少額でも成果を出すためには、媒体を1つに絞り、キーワードを厳選し、LPを作り込むことが大切です。まずは小さく始めて、データに基づいて予算を拡大していく——この堅実なアプローチが、中小企業にとって最もリスクの低い広告投資の方法です。

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